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十年の汗を道後の温泉に洗へ 明治29年

季語 汗 【夏】

子規の同郷の後輩・小川(おがわ)尚(なお)義(よし)が大学を卒業して帰省する際、短冊にして贈った送別句です。尚義は子規と謡曲を通じて親しくなり、後に言語学者として活躍しました。尚義の卒業を祝い、その苦労をねぎらう子規の気持ちが表れています。
道後温泉の別館「椿の湯」には、この句が刻まれた湯釜があります。松山にお越しの際には、ぜひ温泉に浸かって、汗を流されてはいかがでしょうか。